第20章 愛、屋烏に及ぶ【近藤裏夢】
「っあ、遼さ…んっ」
「はい。何でしょうか?」
「んっ、そ、そろそろ俺も君に触りたいんだけど」
「だめです。まだ私、途中までしかできていません」
そう言うと、遼は近藤の下着に手を掛けた。
「えっ、ちょっ、遼さん?!」
「少し腰を浮かせてください」
「あ、はい」
言われるがまま腰を浮かすと、遼はするりと下着を下ろし、取り去ってしまう。裸にされてしまった近藤は、ごくりと喉を鳴らした。
その様子を見て、遼は少しだけ悩んだのち、近藤のものに手を伸ばす。
「遼さん、何するつもりなのかな……?」
「勲さんは、何をしてほしいですか?」
逆に質問され、近藤は言葉を詰まらせた。
頼めば恐らく、何でもしてくれるのだろう。けれど、言葉にするのは憚られた。
「いや、あの、無理はしなくていいよ」
「はい。では、私がしたいようにさせて頂きますね」
そう言うと、遼は躊躇うことなく先端に口づけると、それを口に含む。咥えたのは先端だけだったが、歯や舌が当たり近藤は思わず小さく呻く。
「うっ、あっ…ちょっ、遼さん、そんなのどこで覚えてきたの?」
「んっ、はぁっ。恥ずかしいので、秘密です」
「恥ずかしいって、そんな今更」
遼は近藤のものを軽く握ると、裏筋をゆっくりと舐めた。痙攣するような反応に満足した遼は、それを舐め上げる。同時にやわやわと袋の部分を揉むと、近藤が「うっ」と声を漏らし、遼は「大丈夫ですか?」と尋ねた。
「いや、あんまり大丈夫じゃないかも。君の舌も、手も、すごく気持ちが良くて」
「では、これはどうでしょうか?」
遼はぱくりと近藤のものを咥えると、ゆっくりと、喉の奥まで進めていく。
「んっ、んうっ」
「うわっ、あ、ちょっ、無理しないで」
先端が喉の奥に当たるのを感じ、近藤は些か慌てる。
特別サイズが大きいわけではないが、遼の小さな口では相当苦しいだろうと、近藤は遼の頭を掴んでゆっくりと引き離した。
「っは、気持ちいいけど、ちょっと心配になっちゃうから、できれば舐めるだけにしてくれる?」
「でも……わかりました」