第15章 失われた日々(銀時裏夢)→(土方夢)
「ちょっ、ま、……んっ、うっっ!やだっ……」
中を押しながら、ぷっくり主張している部分を抓みあげられて、背中が仰け反る。
「ぁ…はぁ……っ、う」
「見てみろよ、もう俺の指がぐしょぐしょだぜ」
絶頂したばかりで、頭がうまくまわらない私を嘲るように、銀ちゃんは濡れた指先を私の唇に載せた。
殆ど反射的に銀ちゃんの指を口に含むと、満足げな瞳に見下ろされて体の奥がゾクリと震える。
「んっ、ちゅっ……ふっ」
「うわっ、エッロ。まるでAVだな。じゃあ、ご褒美な」
指が抜かれ、首を傾げていると耳慣れた機械音が聞こえてきて、現実に引き戻された。
「やだ……」
「しっかり慣らしておかないと、俺のを挿れた時に気持ち良くなれねぇぞ」
長さは銀ちゃんの指程度だが、ソレは無限に快感を与えるためだけに歪な形をしている。
「今日のはスゲェぞ。クリを吸引しながら中も刺激するってよ」
「やだ、お願い、やめて」
縋るように頼むけれど、銀ちゃんの耳には届かなかった。
たっぷりのローションを塗られたそれが、容赦なく挿入される。
「いっ、あ……あぁぁぁっ!」
「まだ中がブルってるだけだぞ。ほら、吸引もスイッチオンっと」
「ひっ、う……んんっ!んあぁぁっ!!」
内股が突っ張り、足の爪先まで力が入って殆ど悲鳴のような声をあげた。
それでも終わらない刺激に、喘ぎながら必死で懇願する。
「やめっ、もうイった!イったからぁぁっんっ!!」
容赦なく与えられる快感に、体が震えて自分でも気持ちが悪いくらいに痙攣した。
「あっ、あ、もうっ、無理ィ!」
「しょうがねぇなぁ」
ずぷりと抜き取られるその動きにさえも感じてしまい、とぷりと愛液が溢れる。
「今日はこのくらいにしておくか。そろそろ慣れてきたみてぇだし、次は本番だな」
音を立てて口吻られたと思ったら、手首の拘束が外されて、慈しむように撫でられた。
「暫く休んでろ。俺はちょっと出てくるから」
優しく微笑んで出て行った銀ちゃんの背中を見送りながら、私は押し寄せてくる「嫌な予感」に背筋を震わせる。
何故か、穏やかな日々が終わっていくような、もう二度と帰れないような気がした。
嫌な予感ほど、よく当たる。
私はそう知っていたのに、何も出来なかった。