第2章 鉄線(沖田裏夢)
固く、質量を増していくそれに恐怖しながら、遼は必死で時が過ぎるのを待った。
突然それが口内を犯すのをやめ、取り出される。
「下手くそ。そんなんじゃ、全然イけねぇよ」
感情を捨てたような冷たい目で見下ろされ、遼は身を強張らせた。
「仕方ねぇな。使ってやるからコレ飲めよ」
沖田が取り出したカプセルを見て、遼は震えながら首を横に振る。
「ざぁんねん。アンタに拒否権はねぇんだよ」
カプセルを口に押しこまれ、遼は諦めて飲み込んだ。
「ま、じきによくなるだろ」
沖田は遼を寝台に載せて組み敷くと、着物を脱がして形の良い胸を揉み拉く。
「んっ……」
「もう感じてるのか?
でもまだ、こっちは濡れてないか」
下着越しに蜜口を撫でた沖田は、逡巡した後下着を脱がせた。
「ま、その内薬も効くだろ」
そういうと、無理矢理自身を挿入し始める。
「いっ!痛いっ!やだぁっ!!」
「やっぱり濡れてないと入らねぇな」
「止めっ、やだ、無理ぃっ!」
涙を浮かべて叫ぶ遼の姿に、沖田はますます興奮している自分に気付いて唇を舐めた。
そろそろ薬が効き始める頃合いだと感じた沖田は、壊さないように、けれど壊してしまうくらいに激しく動く。
「あ、あっ、ひ、いや」
「っは、効いてきた、みたいだな」
「ああっ、やだ、待って」
遼の目が固くつむられ、襲い来る快感を拒むように全身に力が入った。
「ちゃあんと感じろ」
ぐっと奥を突かれ、短い悲鳴をあげて体を震わせる。
「あと何回イけるか試してみるか」
「もう、やだァ……」
「アンタに選択権なんてねぇよ」
口の端をニッと上げた沖田は、自身をギリギリまで引き抜き、一気に奥まで挿入した。
「一番奥がいいんだろ?」
「や、待って、いったばっかりぃ……んうぅっ!」
逃げられないよう肩を押さえて奥を何度も突かれ、間もなく遼は二度目の絶頂を迎える。
「っは、俺も、イくぜ」
荒い息遣いの後、沖田は遼の中に放出し、ゆっくりと抜き出した。
「うわ、溢れてらァ」