第4章 再会…?
「……は?」
「し、静雄だ!」
「あれ、アンタ……」
「静雄じゃねぇか」
「……女が人質に取られてるって聞いたけどよ、どうなったんだ?」
「ああ、遊馬崎たちのおかげでな、人質は助かった」
「そうか、そりゃ良かった。あ、ところで、このバイクって誰のだ?」
「私の、バイク」
「ん……?ああ、そうか。悪ぃな。人質を取ったクズ連中のかとかと思ってよ……そいつらに投げ飛ばそうかと思って持ってきたんだが、違うなら壊しちゃまずいな」
恐ろしい事をさらりと言ってのけながら、静雄は軽々とそのバイクを地面に降ろす。
「……で、女を人質に取った糞野郎ってのは、一体どこのどいつだ?」
彼らの視線はチーマー達のリーダーへと集まり、容疑者を簡単に特定させた。
「ひっ……て、てめぇら……ったら……だったらどうしたってんだよ!あぁ!?タヒねやぁ!」
ナイフを持った腕をがむしゃらに振り回す男だったが、静雄は、そんな男の腕を横合いから軽く殴りつけた。
ボクリ、と鈍い音がし――そして、男は見た。
自分の手首の関節が外れ、真下に向かって折れている事を。