【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第3章 予兆と徴標
沖矢は変声機を元に戻す。
徐にの隣に腰を掛けると、案の定訝しげな顔を向けられる。
『近づかないで』
「僕には冷たいですね」
『自分のした事を考えてよ、あれじゃただのキス魔じゃない!!』
自分で言い顔を真っ赤にさせるを見て、加虐心が煽られる沖矢だがさすがに自重した。
「顔が真っ赤ですよ」
『…っうるさい!』
が怒りゲストルームに戻る様子を見て、"前の彼女"にはあまり見られなかった感情を表に出す様を楽しんでいた。
そして彼女に話した"深い仲"を言葉通りにしてしまえば良い。
時間は存分にあると自然と溢れる笑みを隠せなかった。
沖矢の瞳の奥は揺れる。
(今度は逃さない)