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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第3章 予兆と徴標


安室と入れ替わり退勤するが駅まで歩いていると、道路に座り込む女の子が視界に入り声をかけた。

『どうしたの?』

見たところ小学生低学年くらいの女の子だった。
様子をうかがうと転んだようで膝を少し擦りむいてた。

『転んじゃったの?歩ける?』
「…うん」

手を引き立ち上がらせると痛む膝に顔を歪めた女の子に"摑まって"と伝えると抱き上げた。

『私のお友達のお店が近くなの、ケガの手当しに行こう?』
「ありがとう、お姉さん」
『お名前は?』
「あゆみ!」
『私は、すぐ着くから我慢してね?』

ポアロに着くと先ほどとは打って変わり店内はほぼ女性客で埋まっていた。
女の子を抱き上げたままドアベルをならし店に入った。

「さん?」
『透さん、救急箱もらえる?』

安室が救急箱を取りに行くとコナンが寄ってきた。

「歩美ちゃん?」
「コナン君!」
『あれ、コナン君のお友達?』
「うん、同級生なんだ」
「転んで座ってたらお姉さんが助けてくれたの」

歩美の傷口を洗い安室と手当を終わらせた。

「お姉さんも安室さんもありがとう」
「『いーえ』」

二人はニコッと笑ってみせた。

安室は救急箱を持ちバックヤードに戻り、歩美はの手を引きコナンの隣に座った。
は少し悩み"どうぞ"と促す沖矢の隣に腰をかけた。

沖矢は梓を呼び歩美にオレンジジュースとにコーヒーをオーダーし、暫くすると安室が運んできた。

「お待たせしました」
「安室さんありがとう!」
『透、ありがとう』

いつにも増してキラッキラする貼り付けスマイルを見せると店内にいる"安室ファン"は黄色い声をあげ、は苦笑だった。

すると歩美が口元へ手を当て身を乗り出し、他のテーブルには聞こえないように小さな声でに話しかける。

「さんと安室さんは付き合ってるの?」
『…へ?』

ポアロまで自分を抱き上げて運んだの髪と、手当するときに近づいた安室の髪から同じ香りがしたと…子供とはいえ着眼点は女のソレ。
少なくともこのテーブルに座る人間にいろんな意味で爆弾を落とした。

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