【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第2章 錯綜と交錯
2人は他愛のない会話をしているとカランコロンとドアベルを鳴らし件の男性客が来店する。
「さん、あの人だよ」
『私ははじめて見たわ』
男性客はコナンの言う通りに夕方に来店した。
サンドイッチを食べながら安室を監視し続け食べ終わると自然に店を出て行く。
『後を追ってみる。コナン君は安室さんに話を聞いてみて…』
「さん、危ない事はしないでね」
『大丈夫!少し尾行てみるだけ…』
コナンはカウンターへ行き、はポアロを後にした。
5分ほど歩いた所で路地を右手に曲がると商店街に繫がり、すぐさま追ったにも関わらず、男性客の姿はすでに消えていた。
精肉店に書店、パン屋もある一般的な商店街だった。
ポアロに戻るとコナンが外に出て待っていた。
『商店街に入ったところで姿が見えなくなっちゃった』
「そうか…」
コナンは安室も監視には気付き害はなさそうで放置しているということだった。
そしてが尾行したことについて"心配"していたと聞かされた。
翌日コナンと待ち合わせをし男性客の消えた商店街に行く途中で、安室の姿を見つけた。
その後を例の男性客が尾行ていた。
「さん…」
『うん…あの人で間違いない』
2人は安室を尾行する男性客の後を追う。
安室が路地を曲がると男は小走りで追い、コナンがを制止すると曲がり角の先を指さした。
「この先は行き止まりだ」
は黙って頷いた。
安室は男性の目を盗むように影に隠れ、男性客を袋小路へと誘いだした。
コナンとは路地の曲がり角からその様子を見ていた。
「僕に何か…ご用ですか?」
男性客は行き止まりで消えた安室を探し周囲を伺うが、背後から現れた彼に同様を隠せなかった。
「別に…この先に用があって」
「この先は行き止まりですよ?最近ポアロに良くいらっしゃるお客様ですよね?なぜ僕を尾行するのでしょうか?」
そこまで聞き終えると、何も言わずに逃げ出す男を、安室と同時に2人も後を追い走り出す。
するとすぐに安室のスマホに梓から着信が入り、立ち止まり通話を押した。
「安室さん、大事件!!!アイスを買ってきて!」は、ちょうど真横を通ったコナンとの耳にも届いていた。