【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第2章 錯綜と交錯
『え!良いの!?』
食い気味で返ってきた反応は想像とは真逆のものだった。
「あ、あぁ、もちろん」
『えぇ…でもさすがに2泊は図々しいよね。他人がいても大丈夫な方なの?』
(は、俺にとっては他人ではない…)
安室からすればは他人に括れない、その一言を口にすればこの空間は維持されない。
安室はまた言葉を飲み込んだ。
からすれば安室は他人だった、ただの同僚か昨日近づいた距離を考えても友達。
しかし過ごす時間の心地良さに離れ難さがあった。
一人の寂しさに気づいたからなのか、相手が安室だからなのかは、まだ分からずにいた。
「たまには誰かと過ごすのもいい」
『それじゃお言葉に甘えて!』
そして安室は許される範囲だろうと思い一つだけ切り出した。
「、ちょっとこっちに」
立ち上がるとベッドルームとは別の部屋に促される。
後を追うとクローゼットの前で安室が止まった。
『どうしたの?』
「開けてみれば…分かる」
は小首を傾げながらクローゼットに手をかけた。