• テキストサイズ

【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第2章 錯綜と交錯


彼の部屋から見える景色は窓一面から月に照らされキラキラと光る夜の海だった。

『これは贅沢だね』

横に立ち窓の外を見る彼の顔は満足そうなものだった。
そして窓を開けるとベランダにプランターがいくつか置いてあった。

『家庭菜園?』
「ああ、セロリとミニトマトとハーブ類をね」
『へぇ…マメね』

彼はトマトを指でつつきながら

「これはが植えたやつだ」
『私ここに来た事あるの…?』
「もちろん」

彼はトマトを5個収穫しキッチンへ向い手招きをする。

「口をあけて」

採れたてのミニトマトが口の中に入る。
フルーツトマトのような甘さと酸味が口の中で弾けた。

『んっ!…………おいし!』
「そうだろう?」

彼の持つミニトマトを一つとると彼の口につける。

『あーん?』

開いた口にカポッとはまる。

「うん、…うまい」
『でしょ?』

彼女の覚えていない、前にもあったこのやりとりを懐かしく思い、安室は少し困ったように笑っていた。

『私お風呂の準備するよ』
「あ、ありがとう。場所は

は鼻歌まじりに迷いなくバスルームまで歩いていった。
その姿はもう自分の知るにしか見えなかった。

「はぁ……、これは予想以上にくるものがある」

これが自分との関係に線を引く彼女の行動かと思うと…額をおさえため息をついた。

/ 299ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp