【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第10章 零の奪還
3人が工藤邸に着くと、初日のメンバーがすでに顔を揃えていた。
『どうして…』
「が動き出すんですもの、手を貸すわよ」
「説得の必要はなさそうだな」
『志保…ライ…』
は新一と風見へ振り向いた。
2人は頷いた。
『零がジンに囚われた、私は明日ジンの呼び出しに応じる』
「皆さんに協力をお願いしたい」
風見は深く頭を下げた。
「相手にとって不足はないぜ…」
「ヤツを野放しにはできないな」
「もちろん私達も協力を惜しまないわ!遠慮なく何でも言って!」
利害一致しただけとは言い難く、降谷と自分のために動いてくれる人がいる。
組織にいた頃の自分では考えられない感情、は自身の内側にこみあげるものを感じた。
『あ…ありがとう、協力してくれて…』
「君のことだ、1人で乗り込むつもりだったんだろう?」
「赤井さん、まさにその通りだったよ」
「あなたねぇ!…そんなことしたら許さないわよ!」
『うん…ごめんなさい』
情けなく崩れてしまいそうな表情を引き締める。
皆の顔を見渡すと、不安を滲ませているのは誰1人としてここにはいない。
『こうなったら…とことん協力してもらうから。降谷零を奪還する』
そしては彼らの権限を最大限に利用する旨を伝えた。
その話し合いは深夜まで及んだ。
志保には自身の装備類の強化と、装飾品の細工を頼んだ。
『イブニングドレスにコレとコレは装備できないものね』
ショルダーホルスターとナイフホルダーを指した。
「具体的に何かあるの?」
は自身の履いているパンプスを見せた。
『これだと複数相手にできない…』
「なるほどね…。まかせて、朝までには仕上げるわ」
『ありがとう』
「あなたは少しでも身体を休めて。あなたの1番の武器はそれでしょ」
『ジンに対しては…どうかしらね?』
志保は苦笑いを浮かべて、のパンプスと装飾品を手に自身のラボへ向かう。
は部屋に戻るとベッドへ横になった。
手首には青い宝石のついたブレスレットと、首元にはリングのついたチェーンがある。
『絶対に…助けるから…』
リングをぎゅっと握りしめた。