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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第10章 零の奪還


時間はびったり1時間。
工藤邸に戻ると新一を拾い、降谷と連絡の取れる人物の元に向かう。

『警視庁でいいのかしら』
「あぁ、察しが良くて助かるぜ」

そしてのFDのことで、新一は気にかかっていることがあった。

「悪かったな…、廃車にしちまっただろ…」
『あら?新一君もかんでるのね?』
「さんは覚えてねーだろうけどさ、助かったんだよ」

あの時は新一でも、降谷でもでも、1人でも欠けていれば作戦はうまくいかなかった。
蘭を助けることも叶わなかったと新一は思う。

「本当に助かったんだ。ありがとな」
『私がそうしたかったのよきっと。気にしなくていいわ。こうして新しい車も用意してもらったし?』

は悪戯っぽく笑った。

『さぁ…急ぐわよ』

はアクセルを踏み込みスピードをあげた。
警視庁に到着すると、警官の出入りにくわえ、大勢の報道陣で混み合っていた。

掻き分けるようにロビーへ足を踏み入れると、人混みの中から何故か1人の男性に目が留まった。

スマホを握りしめたまま、動揺や焦りを滲ませる。
辺りの喧騒は男の声を遮断する。
は男の口の動きを注視した。


"ふ る や さ ん の


(降谷…?)


て い き れ ん ら く が と だ え た"


全身が総毛立つようにざわつく。
は足早に男性の元へ向かう。

「さん?ちょっと待てって、どこ行くんだよ!」

コナンの声に振り返ることもなく。

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