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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第10章 零の奪還


工藤邸に到着をすると、志保の言う通り、すでに数人が集まっていた。
志保に新一にライ、そして面識のない白髪の紳士に、ごつ…体格の良い男、そしてジョディがいた。
面子的に、おそらくライの所属先の人間だろうと察する。

『…FBIってわけね』
「さっすがさん、冴えてる」

新一はどこか面白そうに言った。
紳士はジェイムズ、体格の良い男はキャメルと名乗った。

挨拶を終えると、一同はダイニングテーブルやローテーブルへ各々腰を掛けた。
は志保の座るローテーブルを選んだ。

『ジンの足取りは…』
「全く…手がかりもないわ」

志保の表情から、現状の厳しさが伝わる。

「私達も、手は尽くしているわ」
「手引きしたのが個人なのか、組織的なものかも不明です」

ジョディとキャメルの表情も浮かないものだった。

「、彼から何か…」

が首を横に振ると、ジャケットの胸ポケットが震えた。
慌ててスマホを取り出すと、降谷からの着信だった。

-「、無事か?」
-『ええ、私は大丈夫、新一君の家にいるわ』
-「そうか…、連絡が遅くなってすまなかった」
-『状況が状況だし、仕方ないわ』

お互いの生存確認に胸を撫で下ろした。
そして、降谷をはじめ、公安ですら足取りを追えていないという話だった。

-「何かわかれば連絡する。念のためだ、気をつけてくれ」
-『わかった…あなたも、零も気を付けて…』

組織の潜入以上に危険な案件に、どこか胸騒ぎを覚えた。

『何かわかれば連絡するって…』
「そう、公安でも追えていないのね」
「ここは安全だろうから、しばらくここに滞在してけよ」
『ありがとう、お言葉に甘えるわ』

は新一に、2階のあの部屋に案内された。

「自由に使ってくれ」
『助かるわ』

今のには思い入れも何もない、ただ単に初めて足を踏み入れた場所だった。

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