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【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第2章 錯綜と交錯


『家にもし…爆弾が仕掛けられる事があればお世話になりますね』

今一緊張感に欠けるにコナンの声のトーンが下がった。

「そうなってからじゃ遅い。本当に危険なんだ…」
『漠然としすぎてるから緊張感が欠けてるのかも。探偵だし、自分の置かれている状況を少し見極めたいの』
「絶対駄目だ!!」
『ごめんね、コナン君』

"今はまだ話せない"彼らに嫌な返しをしてしまう。
ごめんねは、好意に添えなくてごめんねと、意地悪な言い方してしまってのごめんね。

『伝えるべきは伝えたし、帰ります』

コナンも沖矢も折れない彼女に大きなため息をついた。



『安室さん、元気かな…』

あの時から彼の事が気にかかる。

ポアロの前を通り店内に目をやると、安室は居なかった。
店内も空いていて少し気になりドアベルを鳴らし足を踏み入れた。

「いらっしゃいませ。また会えて嬉しいです、さん!」
『こんにちは、梓さん』

梓とは一度しか会っていないのに顔と名前を覚えている事に関心した。

『今日は、安室さんはお休みですか?』
「はい、しばらくお休みなんです」
『そうなの…あ、コーヒーお願いします』

(本業の方が忙しいのね…ケガとかしてないといいな…)

「お待たせしました、コーヒーです」 
『どうもありがとう』

トレイを手前に組んだまま笑顔でを見つめる梓。

『えっと…座ります?』
「お邪魔します!」
『どうぞ』

待ってましたと言わんばかりの梓にふふっと笑みが溢れた。

「さんも安室さん狙いですか?」
『…へ?』
「ポアロの女性客は老若女女みんな安室さん狙い!」

ドーーーン!と効果音が付きそうなほど言い切る梓に苦笑いの。

『まぁ、格好良くて可愛いしモテそうね?』
「優しくて料理も上手ですよ?」
『そうなのね』
「…興味ないですか?」
『梓さん?返答に困る』

梓の意図が全く見えず悩んだ。

『…梓さんは?そこまで褒めるのに興味ないの?』
「なくはないですよ?安室さんといると安心しますし!」
『…そう、なぜ私にそんな話を?』
「安室さんの事を…聞かれたからです」

確かに休みか聞いていた。
それと梓の話す内容との関連性…

『好きなの?彼のこと』

人差し指を唇にあてシーーっと、さり際の表情は不敵に笑っているように見えた。
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