第9章 零と執行人

―――pipipipi…

『………ん』

ベッドに背を預けたままはそのまま眠りについていた。
神経の図太さに当の本人もさすがに驚いた。

スマホを手に取るとコナンからの着信を知らせていた。

『はい』
「さん…」
『…コナン君どうしたの？』
「おっちゃんが…爆破テロの容疑者で捕まった…TV観て…」
『…え、見てみるね…』

TVを点けると毛利小五郎に国際会議場の爆破テロ容疑がかけられニュースを賑わせていた。

『どういう事…』
「事務所も家宅捜索を受けてる…」
『一体何が起きてるの…』
「…分からないんだ」
『すぐに行くね…』

は黒のウィッグを被り黒のカラコンを入れ、東都環状線に乗り毛利小五郎探偵事務所へ向う。

（あの人にテロ容疑って…）