【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第9章 零と執行人
不穏な空気を纏ったまま降谷に抱きとめられる。
目線を合わせ降谷の顔を覗くと視線は絡まる。
しかし絡み合うはずのものは何も映していないようにも思えた。
『零…何を考えているの?』
降谷はからゆっくり離れる。
ベッドサイドに置かれたパイプ椅子に腰を下ろし両膝に両肘を付け顔を両手で覆った。
「…証人保護プログラムを…受けてくれないか」
黒の組織に追われるには十分適用されるプログラムであり、FBIの彼らからもコナンからの勧めも強いものだった。
しかし一度証人保護プログラムを受ければはアメリカに渡り、 という人物はそこで終わりを迎える。
一般人のは全く別人として過ごしす事となり、その一言は降谷との決別を意味していた。
『…は?』
しかしながら彼女は であった。
いまだ俯いたまま顔をあげない降谷の頭を目掛け手刀が振り下ろされていた。