【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】
第4章 優柔と懐柔
『………ん?』
が目を覚ますと見覚えのある天井が目に入った。
ガバっと起き上がると目が眩みソファに逆戻りする。
「さん、体調は大丈夫?」
『コナン君、急に起きたから目眩がしただけだよ、大丈夫』
時計を見ると既に夕方だった。
『私…結構寝ちゃったね』
「うん、ぐっすりだったよ!」
ゆっくりと起き上がると沖矢がキッチンで紅茶を淹れていた。
目の前に置かれる紅茶を飲む。
『はぁぁ…ありがとう。生き返るわ』
沖矢の表情が柔らかくなるのにコナンは気づいてしまった。
『秀一、話してくれてありがとう』
「ああ」
『コナン君も付き合ってくれてありがとう』
「ボクは何もしてないよ」
『情報の共有をしておきたかったの』
そして紅茶を飲み干すと『長居してしまってごめんなさい、帰るわね』と工藤邸を後にした。
「昴さんてさ…」
「何だボウヤ?」
「…やっぱり何でもない!」
格好が良くて強くて、何事も器用にこなす上に頭もキレる、リスクを冒してまで助けた彼女の事が好きなのだろうと思う。
損な役回りだね…とコナンは思った。