第23章 殺意の目
周りの目はレイリィは自殺、それは私のせいだと一点張りで、食堂を訪れても陰口と悪口で物は喉を通らなかった。
だけど、その場にいた知り合いがその目を一つずつ払ってくれる。
一番に立ち上がったのはノイルだった。
「次コイツに何か言ったらテメェらの訓練を地獄にしてやる」
次はたった今入って来たばかりのドーベルマンさん。食堂の空気を感じて腰の鞭を取り出してはパシンと鳴らす。
「仲間を罵っている奴は前に出ろ。私がその腐った性根を一から叩き直してやろう。遠慮はいらない。さぁ来い」
その後ろから続々と見知った顔が出てきて、私を囲うように席に座り始めた。
「お待たせさくら。ドクターに報告に行ってたら結構遅くなったね。さぁ食べようか」
「おや?全然食べてないなぁ。俺が食べさせてあげようか?嫌でも喉通るように」
「ちょっとアドナキエルさんにスチュワードさん!さくらさんの隣は私なんですよ!」
「早い者勝ちですよー?」
「退いて下さいー!」
「はいはい。2人とも。喧嘩しないで、さっさと食事取りに行くから立って」
いつもの3人が私を笑わせてくれる。
止まっていた食事は自然と進んだ。
To be continued.