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【あおざくら】 君の夢が叶うまで_

第5章 気づくのが遅い二人_






俺たちの目の前には、担々麺や小籠包や餃子
麻婆豆腐、酢豚、青椒肉絲などが並んでいる


回転テーブルにのっており、見るからに高そうな物ばかりだ

学食では、絶対見ることは無い、醤油と油の香り立つハーモニー



仕入れに値の張りそうな、食材もふんだんに使っているであろう




「今日は全て、俺の奢りだ!」



「お…おごりですか!?」



「そうだ。
若いお前らのことだ。
学食だけでは足りんだろう
遠慮なく食って元気になれ!」



「あざーす!いただきます!」



「がっはっはっ!
ここの麻婆豆腐はうまいぞ!」




目の前にあった、小籠包から手をつけ箸でつまみ、レンゲでスープをこぼさないよう口に運ぶ


熱々の肉汁を含んだジューシーな味わいが口の中で広がる




「う…うめぇ!」




横にいる原田が餃子を片手に叫んでいる




「さぁ!沢山食えよ〜
まだまだあるからな!」



「はいっ!」



___


__


_



「ご馳走様でした!」



おなかいっぱい食ってサブ長にお礼を言う


すげー美味かったな…

しかも奢りだし。



やっぱりサブ長は優しいな…


そんな事を考えていると、チラッと何かを見てサブ長がこちらを向いた



「よーし!お前ら、次行くぞ!」



「…え?」



___


__


_



「ここはな…エビチリが絶品で…」




目の前には、先程と同じような料理が並んでいる。


強いて言えば、エビチリが増えたことぐらいだろうか…




「えっと…」



「さぁ!好きなだけ食え!」



「い…いただきます!」




二回目だろうと、サブ長の奢りを無駄にしてはいけない。



無理やり胃に流し込みなんとか完食すると、サブ長はニコニコしながら立ち上がった




「よし!次だ!」



「え… 」



___


__


_




「えっと、ここはだな___」




おい、ここ、三件目だぞ…

まだ、食べる気かよ…




「さぁ!食べてくれ!」



「…いただきます…!」



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