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【あおざくら】 君の夢が叶うまで_

第4章 学んだこと_





防大からタクシーに乗り、馬堀海岸駅まで着く

そこから、京急線に乗り桜木町駅で降りる




「着いたぞ!部屋っ子たちよ!」



「わぁー!久々のこの解放感!」



隣で沖田と原田が伸びをしている

確かに、外に出るのは何日ぶりだろうか…



引率外出とはいえ、外に出られたんだ

思う存分、楽しむか…




「うぉー!初めて来たぜ!」



「写メ撮ろ!」




そう言ってスマホを取りだし、写真を撮り出す沖田たち


それを見て、西脇サブ長の目が光った




「ばっかもーん!」



「うわぁ!」



「歩きながら携帯をいじってはいかん!
ながら歩きは危ないだろう!
今日一日、没収する!」




そう言って関係のない、俺のスマホまで取り上げるサブ長




「そ…そんな〜!」




沖田が涙目でサブ長を見た瞬間、誰かが俺たちに話しかけて来た




「すみません…駅員さん?
横浜美術館に行きたいの
どこへ行けばいいのかしら?」




50代ぐらいの女性が俺らに話しかけて来た


だが、俺たちは駅員ではない




「すみません、僕ら駅員じゃなくて…ッ!」




俺が次の言葉を言う前に、遮るように坂木部屋長が俺の口の前に手を持ってきた




「良かったらご案内いたします」



「ぇ…」



「そこのタワーを抜けた先になるので」



「あら、ちょっと離れているのね
じゃあ、お願いできる?」



「はい、喜んで」




そう言って、案内をしに行こうとする坂木部屋長




「つーわけで、ちょっと案内してくるが…
俺はこの先、別の要件があるから別行動だ」



「え!?」



「いいかお前ら、制服着用時は防大生代表として、世間の目に晒されていることを忘れるな!」



「はいっ!」



「西脇、あとは頼んだぞ」



「おう!」



「団体行動は一学年の基本だ
もし、はぐれたらその時は…死だ」




そう言って、俺たちに背を向け人混みの中に消えておってしまった




「駅員さんと間違われちゃったね…」




苦笑しながらそう言ってくる沖田



「この制服を着ていると、警察官や警備員にも間違われるからな」



「へー」



「では、部屋っ子どもぉ!
まずは中華街へ向かい昼食にするぞ!」



「はい!」



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