第1章 これはきっと何かの間違い_
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『岡上学生がどうかしたの?…ッ!』
いや、聞くべきではなかった
坂木の方を見ると少し耳を赤くし下を向いてる
それを見て私は確信した
あぁ、なるほど、好きなのか。
岡上学生の事が気になる訳ね
だから、同じ部屋の私に聞いたと。
何となく嫌だな…。と感じてしまう私は一体、どうしたんだろうか
空を見ながらそんな事をポーっとと考えていると坂木がハッと顔を上げた
「いや…。元気ならいいんだ。うん」
そんな事を言ってる
別に、気になってるって言えばいいのに。
てか、そんな事を聞く為に私を呼び出した訳?
『用件はそれだけ?』
何故か、無性にイライラし坂木に強く当たってしまった
私らしくない。
「あ、あぁ、悪いな。」
それを聞いて、もっとイライラした
やっぱりそれだけの為に私を呼び出したのか。
『じゃあ、戻るから』
そう言って後ろを振り向かず舎内に入る
こんな自分を見せたくない
一刻も早く、この場から離れたい
これ以上いたら、おかしくなりそうだ
『っ…』
今日の私…なんだか変だ
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