第5章 【眞弥×武政】浮気
《武政視点》
最近眞弥が家にいない夜が続いている。一緒にいても俺には全然構ってくれない。俺は寂しさに耐えられず浮気をしてしまった。
相手は参輝。同じメンバー。参輝とは長年一緒にいて、話も合う。
浮気をしてから眞弥が居ない夜は参輝の家に行くことが多かった。毎晩のように参輝に抱かれていた。じぶんがちゃんと求められているように感じて嬉しかった。
だが、ついにその日が来た。1番恐れていた事が起きたのである。その日は眞弥も俺も家にいて、オフの日だった。
俺がトイレに行く間、リビングにスマホを置いていった。その隙に眞弥に携帯を見られていたらしい。
俺が戻ってくるなり眞弥は携帯を突きつけて、
「武政、これどういうこと?」
と問いただしてきた。
俺はやってしまった、どうしたらいい、という事で頭がいっぱいだった。
「これ、参輝だよね?俺がいない間に参輝とずっとあってたわけ?」
「…うん。」
「なんで?俺のせいだった?それとも俺に飽きた?」
「眞弥最近ずっと居なくて寂しかった…自分が求められなくて辛かった…そう言う眞弥だって浮気してたんじゃないかとも思った…((グスッ」
「おい、泣くなよ…」
そう言って俺を抱きしめる。久しぶりのこの感覚に愛しさを感じた。