第3章 嫉妬【進撃の巨人/リヴァイ】
「こんなに奥で吐き出したら、そろそろガキが出来そうだな」
「リヴァイの子供だから……私は、嬉しいよ……」
「……ああ。お前ら養ってやるよ」
最奥に吐き出す。本当に出来たらいい。出来てしまえばいい。そうすればずっと、一緒に居られる。そう願って。
************
翌週。一二月二五日。クリスマス。そして、リヴァイの誕生日。紅茶のシフォンケーキと、オーダーメイドで注文していたネクタイの入った箱をテーブルに並べる。先週完成し、エレンの後始末をしながら寄り道して取りに行った物。裏地にメッセージを入れた特別製で、シルク百%の肌にも優しいネクタイ。
ターキー、サラダ、スープ、ケーキと紅茶。準備万端。あとは、仕事から帰ってくるリヴァイを迎えるだけ。
玄関の扉が開く音がして、玄関に駆け寄る。
「おかえり!」
「ただいま」
鞄を受け取りダイニングへ一足先に向かう。それを指定されている場所に置き、料理にかけておいたラップを剥がす。水滴が零れたら気付かれないうちに拭く。
「有給使ってまで何をするのかと思っていたが、流石に二人で食べきれるのか?」
「残ったら明日の朝ごはんです!」
なんやかんや完食。片付けをリヴァイに任せはテーブルを綺麗にする。片付け終えたリヴァイがを抱きしめた。
不思議に思っていると、目の前に手のひらサイズの箱が出される。それをゆっくり開くと誕生石の宝石が付いた指輪。
「メリークリスマス」
リヴァイの誕生日なのに、まさかの展開に頭が付いていかない。
「結婚するぞ」
~END~
→あとがき