第3章 嫉妬【進撃の巨人/リヴァイ】
「人の物に手を出すなって教わらなかったか?」
「リヴァイさん!?」
二人が付き合っているのは付き合った当初に公表してあるが、新卒であるエレンは知らなかった。
「帰るぞ」
「はーい」
リヴァイに笑顔を向ける。エレンが驚いた事によって力が抜けた為、たやすく腕を振り払い車に乗った。
「オイ。あいつには気を付けろって言っておいた筈だが?」
「ご、ごめん……」
「覚悟しろ」
「……はい」
リヴァイの威圧感に首を竦める。それから車内は無言。いつもならが他愛も無い話をしてリヴァイが相槌を打つのだが、話題も出てこないし、何を話せばいいか分からない。明らかにいつもより運転が荒い。
家に帰ると既に用意されていた食事を済ませ、いつもなら二人で入るお風呂を一人で入らせられた。おかしいとは思いつつ、機嫌の悪いリヴァイに何も言えない。ましてや言いつけを忘れていたのだ。
入浴を済ませるといつも通り髪を乾かされる。いつもならするキスはまだしていない。顔色を伺うが、不機嫌オーラは消えてない。
の髪を乾かし終えると、リヴァイはアイマスクを取り出す。リヴァイに誘導され寝室へと移動する。
「さて、お仕置きの時間だ」
「っ!」
リヴァイの冷ややかな視線を受けての体が硬直する。持っていたアイマスクと錠剤、水をの手に持たせた。錠剤を飲んで自らアイマスクを付けろという指示。抗議しても無駄な事を知っているは、錠剤を水で飲んでからアイマスクを付けた。
ベッドにを押し倒す。スプリングの軋む音。