第2章 支配【進撃の巨人/エルヴィン】
「駄目か?」
「ほんとマジでどうした!? 流石に恥ずかしくて終わらないよ!?」
「命令だと言ったらどうする?」
彼女との会話が楽しくてつい時間をかけてしまったが、この後する事を思うとそろそろ終わらせないといけない。
命令、と聞いて彼女は言葉を失った。彼女は前世から私の部下だ。命令に背けるとは思っていない。彼女にはゆっくりと分からせなければならない。俺が居ないと何も出来ない事を。排泄行為もその一つだ。俺が居なければ漏らすしか無い事をゆっくりと教えてあげよう。事後処理もだ。
諦めた彼女からゆっくりと音が聞こえてきた。こんな姿は俺しか見ない。彼女も見せた事は無いだろう。恥ずかしがって真っ赤な顔も、震えている体も、俺にしか見せる事がない姿。そんな彼女の痴態に体の中心が熱を持つ。だが、まだだ。
彼女から懇願されるまで熱を放出するわけにはいかない。
音が止んだことに気付きトイレットペーパーで彼女を綺麗に拭く。今、彼女には俺がいなければ何も出来ない。この事実が俺の心を満たす。
再び抱きかかえて寝室に運び首輪を付けた。
「では、買い物に行ってくるよ。いい子で待ってるんだよ?」
水と錠剤を口移しで飲ませ、家を出た。帰ってきた時にどんな痴態を見せてくれるのか楽しみだ。
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家の中が静かになった。本当にこの状態で放置される事になるとは思わなかった。
体が熱を持っているのが分かる。媚薬のせいでもあるだろうけど、前世の恋人が私に触れているのが嬉しかった。
脅迫文はてっきりエルヴィンからかと思っていたが違うらしい。祝言もくれなかったし、久々に飲みに連れていかれたから犯人では無いかと思っていたのに。まあ、お持ち帰りされるとは思っていたから、こうなる事はある程度予想していたけど、まさかトイレを見られる事になるとは思わなかった。前世はここまでの変態では無かったのに。
エルヴィンは、前世の記憶があるんだろうか? エルヴィンならきっと自衛官になると思って私もその道に進んだ。まさか同期として見つけるとは思ってはいなかった。他にもチラホラ前世で関わりのある人が居たが、それはまた別の話。