第4章 気まぐれエンカウンター!【フロイド裏夢】
「もっと筋肉をつける必要があるな!今日はここまでっ!!」
本日最後の授業、飛行術が終わってみんなヘトヘトの状態で更衣室へ向かう。
「今日も疲れたな」
「あぁ、でも良い汗かいた」
エースとデュースが隣でそう話す声が聞こえたかと思ったら、急に立ちくらみがしてデュースの肩にの頭がぶつかる
「おっ…」
『あぁ、悪い…』
「お前大丈夫か?」
デュースはの顔を心配そうに覗き込む
「顔色悪くね?医務室行くか?」
エースも肩貸すぞと言ってくれたが一刻も早くその場を離れたかったは大丈夫と告げる
『俺トイレ行ってくるから、先に行っててくれ』
フラフラと歩いてトイレに向かうにあまり無理すんなよ〜辛かったら医務室行けよと声をかけてくれるエーデュースは本当に優しい。
トイレに到着したは個室に入って鍵を閉める
『ふぅ〜…やっぱユニーク魔法使った状態で身体動かすと体力キツいわ〜!座学メインなら変身あと2時間は持つのに…』
ユニーク魔法を解いたは男の体から本来の女の体に戻った。
『あ〜やっぱこの格好の方が楽っ!!』
便座に座って一息つく
『この格好でいれるのなんてトイレかオンボロ寮の中くらいだからね〜肩凝るわ!』
しばらくボーッとした後、さてそろそろ戻るかと言ってマジカルペンを手にユニーク魔法を掛け直す
『《黄昏の乙女よ、鎧を纏い剣を構えろ、今こそ己の心を解き放つ時!》淑女から紳士へ(フロム・レディース・トゥ・ジェントルメン)』
光に包まれたの身体が女の体から男の体に変化する
「ねぇねぇ、ヒトデちゃん!今のなぁに?面白いねぇ」
『フロイド先輩っ!?』
何処からかフロイドの声がしては辺りを見回す
「あはっ、上だよ〜」
バッと上を見ると個室のドアの隙間からこちらを覗いているフロイドと目が合う
『……見てました?』
「うん!光の中からヒトデちゃんが出てきたところバッチリ見たよ〜」
終わった…私の学園生活
お兄ちゃん、ごめんなさい…
お兄ちゃんが行きたがってたナイトレイブンカレッジに代わりに入学したと言うのに入学して僅か半年ほどでもっとも厄介そうな先輩に正体がバレたかも知れません…