第33章 蝶の舞
その場にいた全員が目を見開く。
『上弦ノ参を…!!』
し「流石ですね。」
カ「炭治郎…!!」
杏もしのぶもカナヲも歓喜で互いに顔を見合わせる。
童「あれぇ??猗窩座殿もしかして死んじゃった??一瞬変な気配になったけど気のせいだよね。猗窩座殿が何か別の生き物になるような…死んじゃったからもう分かんないや。」
アハハハと笑いながらそう話す童磨に杏たちは眉間に皺を寄せる。
童「そうそう、猗窩座殿が負けたのも仕方ないよね。猗窩座殿って絶対女を喰わなかったからさぁ。俺言ったんだよ!!女は腹の中で赤ん坊を育てられるぐらい栄養分を持ってるんだから…女を沢山食べた方が早く強くなれるって。」
童磨の口から溢れ続ける言葉に杏たちの眼光はどんどんと鋭くなっていく。
童「だけど猗窩座殿って女を喰わない上に殺さないんだよ!!それを結局"あの方”も許してたし。ずるいよねぇ。猗窩座殿は生かされてた。特別扱いだよ。」
童磨はそこまでは飄々と語っていたが、途端に表情が暗くなる。
童「でも…死んでしまうなんて…。悲しい。1番の友人だったのに…。」
涙を流しはじめる童磨。