第5章 花屋敷
時「杏さん!!」
『無一郎くんでしたか。こんにちは。』
玄関にいたのは霞柱である時透無一郎と彼の鎹鴉の銀子だった。
時「こんにちは、杏さん。」
銀「ワタシモイルノヨ!!」
『銀子ちゃんも、こんにちは。
お久しぶりですね。』
時透の腕に乗っている銀子は満足そうに羽をバタバタさせる。
『どうしたんですか??』
銀子に向けていた視線を時透に向ける杏。
時「特に用はないんですけど、近くを通ったので。
…誰かいらっしゃるんですか??」
玄関に置いてある杏のものではない草履を見つけた時透が尋ねる。
『えぇ、今ちょうど…』
不「なんだ、時透かァ。」
時「不死川さんだったんですね。こんにちは。」
不「おぅ。」
杏が答える言葉を遮るようにでてくる不死川。
時「何してたんですか??」
『お茶してただけですよ。
お茶請けはおはぎです。』
時「杏さんが作ったおはぎですか??」
『えぇ。』
その言葉に顔をぱぁぁっと明るくする時透。
『ふふっ。もしよろしければ無一郎くんもいかがですか??…不死川さん。』
不「それはいいなァ。」