第31章 それぞれの闘い
祈「もう上弦と遭遇されたのね。」
音「それにしても、あの鴉が首に下げている紙なにかしら??見たことないけど…。」
首に見たことのない紙を下げた鴉が戦況を叫ぶのを見ながら話す祈里と音羽。
無限城内を走りながら鬼を気配を探していたとき、
祈.音「「っ!?」」
2人は同時に奇妙な気配に気がつき、思わず足を止める。
祈「…なに??この気配…、」
音「鬼にしては奇妙だけど、人ではないわね。」
祈「えぇ。行きましょう。」
2人で頷き合い、気配のする方へ急ぐ。
もし、この気配が上弦の鬼であったならばこの2人で戦うしかない。
2人とも口には出さないが、不安を感じていた。
祈「あの角の向こうね。」
音「うん。」
その言葉と同時に2人は速度を上げ、日輪刀に手をかけながら一気に角を曲がる。
しかし、そこにいたのは着物を着た女性と隊服を身に纏った青年だった。
祈(隊服…??でも…)
音(やっぱり人じゃない。…鬼の気配。)
思いもよらなかった光景に祈里と音羽は固まるが、着物を着た女性と隊服を身に纏った青年も驚いているようだった。
祈「…誰ですか??鬼ですよね??」