第28章 対峙
しのぶの日輪刀についての秘密にも気づいている童磨。
童「うわ――っ楽しい!!毒を喰らうのって面白いね。癖になりそう!!次の調合なら効くと思う??やってみようよ!!」
童磨はニコニコと楽しそうに笑いながらそうしのぶに提案する。
し「…そうですね。いいですよ。
まあ、このあたりまでは想定内ですから。」
しのぶはそう言ってヒュンと日輪刀を回しながら構えた。
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童「うーん、5回目。これも駄目だね。効かないや。」
童磨は毒の効果が消え、元の肌色に戻っていく右手を掲げる。
童「どんどん効かなくなってくるね。あと何回毒を調合できるのかな。」
そう言いながらしのぶの様子を見て心配しているような表情を浮かべる。
童「あぁ、息が続かなくなってきた??汗をかいてるね。大丈夫??」
し(これが…上弦の強さ。悉く毒が効かない。
耐性がつくまでの早さが異常だ。)
しのぶはふぅ、と息を吐く。
童「大丈夫??もう肺胞が壊死してるかな??
俺の血気術吸っちゃったよね。」
──凍てついた血を霧状にし、扇で撒布する。
呼吸すること自体に危険が伴う。