第27章 無限城戦 開戦
珠「吸収しましたね、無惨。私の拳を。
拳の中に何が入っていたと思いますか??
鬼を人間に戻す薬ですよ。
どうですか??効いてきましたか??」
珠世の言葉に鬼舞辻無惨はピキッと青筋を浮かべた。
鬼「そんなものが出来るはずは……!!」
珠「完成したのですよ!!状況が随分変わった!!私の力だけでは無理でしたが。」
そんな珠世に鬼舞辻無惨は苛々を募らせ、珠世の頭を鷲掴みにする。
鬼「……お前も大概しつこい女だな、珠世。
逆恨みも甚だしい。
お前の夫と子供を殺したのは誰だ??
私か??違うだろう。他ならぬお前自身だ!!
お前が喰い殺した!!」
──ギギギ
そんな鬼舞辻無惨の言葉に珠世は涙を流しながら 大声を上げる。
珠「そんな事が分かっていれば私は鬼になどならなかった!!病で死にたくないと言ったのは!!子供が大人になるのを見届けたかったからだ…!!」
そんな珠世を追い詰めるように鬼舞辻無惨は嘲笑う。
鬼「その後も大勢人間を殺していたがあれは私の幻か??楽しそうに人間を喰っていたように見えたがな!!」
珠世の頭を掴む鬼舞辻無惨の力が強くなり、ミシミシと音が鳴る。