第27章 無限城戦 開戦
崩壊していた肉体が再生していく無惨。
その時、突如、鬼舞辻無惨の周りにとある塊が現れた。
鬼(肉の種子…血鬼術!!)
その塊の正体に鬼舞辻無惨が気づいたと同時に、肉の種子はいくつも枝分かれした棘となり、鬼舞辻無惨を襲う。
──ビシィ
鬼舞辻無惨はその棘に体を貫かれ身動きが取れなくなる。
鬼(固定された。誰の血鬼術だこれは。肉の中でも棘が細かく枝分かれしていて抜けない。いや、大した問題じゃない。吸収すればいい…。)
自分に言い聞かせるようにそう考えた鬼舞辻無惨はその血鬼術を吸収し始めた。
そのとき、
──ズグ
鬼舞辻無惨の体に血鬼術の棘とはまったく別の物が入ってきた。
鬼「珠世!!なぜお前がここに…!!」
珠「この棘の血鬼術はあなたが浅草で鬼にした人のものですよ!!」
珠世という女性の身体中にお札のようなものが大量に貼り付いていた。
鬼(目眩ましの血鬼術で近付いたな…。
目的は??何をした??何の為にこの女は…。)
珠世の目的を考える鬼舞辻無惨を見て珠世はニヤリと笑った。