第27章 無限城戦 開戦
黒煙と炎の中心に居た鬼舞辻無惨の体は皮膚がただれ、顔や体がボロボロに崩壊していた。
鬼「ぐっ、産ッ屋敷ィィッ!!」
鬼(あの男の顔!!仏のような笑みを貼り付けたまま、己と妻と子供もろとも爆薬で消し飛ばす!!私は思い違いをしていた。産屋敷という男を、人間にあてる物差しで測っていたがあの男は完全に常軌を逸している。)
鬼舞辻無惨は辺りをキョロキョロと見渡す。
鬼(何か仕掛けてくるとは思っていた。しかし、これ程とは…。爆薬の中にも撒菱のようなものが入っていて、殺傷力を上げられている。1秒でも私の再生を遅らせるために。
つまり、まだ何かある。
産屋敷は、この後まだ何かするつもりだ。
人の気配が集結しつつある…。
だが、これではない別の何か…。
自分自身を囮に使ったのだ、あの腹黒は。
私への怒りと憎しみが蝮のように、真っ黒な腹の中でとぐろを巻いていた。
あれだけの殺意を、あれだけの若さで見事に隠し抜いたことは驚嘆に値する。
妻と子供は承知の上だったのか??
"青い彼岸花の娘”はどうなった!?
よせ、今考える事ではない。
動じるな。間も無く体も再生する…。)