第5章 花屋敷
『サクラ、朝餉できたわよ。いらっしゃい。』
──バサッ
桜の木から居間まで飛んでくる。
居間に入ると、トコトコと歩いて杏の正面にあるお皿のところまで行く。
『それでは、いただきます。』
サ「イタダキマス!!」
2人でいただきますと言い杏は手を合わせ、食べ始める。
サ「アラ、生姜ノ佃煮ナンテ珍シイワネ。」
『この間しのぶさんにいただいたの。
作りすぎてしまったみたいでね。』
会話を楽しみながら朝餉を食べる。
サ「コレカラナニスルノ??」
朝餉を食べ終わり、杏が台所で片付けをしていると、近くで休んでいたサクラが尋ねる。
『そうね、とりあえず掃除をしてお花にお水を上げて、おはぎを作ろうかしら。』
サ「風柱ハオハギ好キダモノネ。」
『そうね。』
ふふ、と笑う杏。
サ「ソレナラワタシハデカケテクルワネ!!」
『どこに行くの??』
サ「蝶屋敷ヨ!!鎹鴉ニナッタバカリデ上手ク話セナイ子ガイルソウナノ。」
『そうなの。任務に支障をきたす場合もあるし、しっかり教えてあげてね。』
サ「任セナサイ!!」
バサバサッと元気に飛んでゆくサクラ。