第24章 譲れない想い
実際に体調不良ならそうなるだろうな、と想像して小さく笑う。
サ「ジャ、行ッテ来ルワネ。」
『お願いね。』
バサッ、と飛び立つサクラを見送り、道場へと戻った。
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『では、行ってきますね。』
祈「はい。本日もお気をつけくださいませ。」
音「本日は風柱様はいらっしゃらないのですか??」
いつも通り夜の警備に行く杏を見送る祈里と音羽。
そのなかで音羽がいつもなら玄関まで迎えに来る不死川が来ないことに疑問を抱いたようだ。
『今日は少し先のところで待ち合わせしているんです。』
音「そうなのですね…。では、そこまでも十分にお気をつけくださいませ。」
『はい。ありがとうございます。』
杏のいつも通りの笑顔での返答に納得したようだった。
2人に見送られながら屋敷の門をくぐる。
『さぁ、急ぎましょうか。不死川さんとは鉢合わせないようにしなくてはね。』
サ「ソウネ。行キマショウ。」
そう言ってサクラと共に産屋敷邸へと走った。
杏(一体どんなご用事なのかしら…。)