第4章 柱合裁判
『流石しのぶさん。
…それにしても、かなり目つけられてるな…。』
一度、軟膏が切れたあとも蝶屋敷に行かなかったことがある。
そのときのしのぶのことは正直思い出したくないほどだった。
『たしか、あと1回の任務分はあったはず…。
サクラ、そろそろ寝るわよ。』
小さく呟き、サクラに自身の腕に乗るよう促す。
バサバサと飛び、杏の腕に乗るサクラ。
サ「今日ハハヤイノネ!!」
『えぇ、明日は不死川さんがいらっしゃる予定なの。早く寝て早く起きなくちゃ。』
サクラの問いに答えながら明日の朝起きてからすることを考える。
杏(掃除にお茶やお茶菓子の用意、表の花たちにお水もあげなくちゃ…)
サ「マタアノ人ナノ??仲ガイイノネー。」
指折りしながらすることを考えている杏をサクラが誂うように言う。
『一応言っておくけど、サクラが思ってるような関係じゃないわよ。あくまでお詫びよ。』
サ「アラオ詫ビナノ??何シタノヨ。」
『横腹に思いきり蹴りを入れたの。』
サ「アラアラ、ソレハシッカリオ詫ビシナクチャネー。」
この会話だけ聞くとまるでサクラは杏の母親のようだ。
もしくは近所のお姉さん。