第23章 オトメゴコロ。
杏はもじもじとしながら甘露寺の質問に答える。
甘「前から仲は良かったものね!!
想いは伝えないの??」
『えっと…それは…。』
杏の脳裏には姉たちの言葉が蘇る。
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ゆ「戦友ねぇ。まぁ、とりあえず後悔しないようにしなさいよ??ぼやぼやしてたら誰かに盗られちゃうわよ??」
つ「姉さんったら、それ経験談??」
ゆ「そうよ。結婚渋ってたら他の子に盗られちゃったのよ。まぁ後悔はしてないけどね。」
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杏(他の人に盗られる…それは…やだ、だな。)
甘「もしかしてその予定があるの!?」
否定しない杏に更に興奮する甘露寺。
『わ、私のことよりもっ、蜜璃さんはどうなんですか⁉︎伊黒さんに想いは伝えないんですか!?』
甘「えぇっ!?ど、どうして伊黒さん!?」
真っ赤な顔の杏に尋ねられ、杏よりも更に顔を赤くする甘露寺。
し「あら、甘露寺さんと伊黒さんは杏さんと不死川さんよりも明らかですよ??」
甘「そ、そうなの!?」
そんなにわかりやすかったかしら!?と慌てる甘露寺。
そんな慌てる甘露寺に杏はここが好機といわんばかりに質問を飛ばす。
『蜜璃さんは伊黒さんのどんなところが好きなんですか??』
甘「え、えっと、伊黒さん…私がどんなにいっぱい食べても食べるの遅くても、いつも優しく笑って見ててくれるの。それにお手紙でとても素敵な文章を書いてくださるし、いっぱい褒めてくださるし…。」