第23章 オトメゴコロ。
あまり動揺することのない杏の反応にさらに甘露寺の心拍数が上がる。
そんな甘露寺の反応に杏の顔もさらに赤くなる。
甘「杏ちゃんも恋してるのね!!
きゃー!!楽しくなってきたわね!!
聞かせて聞かせて!!」
『え、えっと…』
これまで恋バナは聞く専門だった杏はグングンとくる甘露寺にまごついてしまう。
そんな調子でなかなか口を割らない杏に痺れを切らしたのか甘露寺はある人物の名前をだした。
甘「やっぱりお相手は不死川さんかしら??」
『えっ、なっ…、』
"不死川”の名前が出た途端、さらに杏の顔は真っ赤に染まる。
甘「きゃーーー!!やっぱりそうなのね!!」
『どうしてみなさんわかるんでしょう…??』
杏は楽しくなってきている甘露寺に隠れるように俯きながら真っ赤に染まり、熱くなった頬を両手で押さえながら小さく呟く。
し「前も言ったじゃないですか。多分分かってないのは不死川さんと冨岡さんぐらいですよ。」
『そ、そんなにですか!?』
しのぶの言葉に杏はさらに俯く。
甘「それでそれで!?いつから好きなの!?」
『いつからかは…ちょっとわからないです…。
気がついたら…。』