第23章 オトメゴコロ。
『いいですね。私も久しぶりにお2人とお話ししたいです。』
杏も笑顔で返すと、甘露寺は2人の手を引く。
甘「やった。ささ、2人とも。こっちよ。」
客間へと誘導された杏としのぶは部屋を見渡す。
し「いつ見ても素敵なお部屋ですね。」
『えぇ。蜜璃さんのお屋敷は西洋のものが多くて素敵ですよね。』
2人でそふぁーという椅子や綺麗な机に触れながら話していると、甘露寺が顔を赤くする。
甘「そんなに褒められたら照れちゃうわ。
紅茶とお菓子持ってくるわね!!
座って待ってて〜。」
甘露寺は恥ずかしそうに頬に手を添えながらそそくさ、と客間を出ていく。
し「蜜璃さんも杏さんもお茶菓子とても美味しいですよね。」
『私は和菓子ばかりですから蜜璃さんは洋菓子を出してくださるからいつも楽しみですよね。』
それぞれ一人がけのソファーに座る。
『私は蝶屋敷で出されるお茶菓子も好きです。
老舗のお店から流行ってるお店までいつも様々ですよね。』
し「お菓子を選んでいるのはきよとすみとなほなんですよ。」
『きよちゃんたちだったんですか??
てっきりアオイちゃんかと…。』