第23章 オトメゴコロ。
しのぶは現在ある方との共同研究に励んでおり、とても忙しいはずだ。
どうしてこんなところに…、と困惑しつつも2人で玄関へと向かう。
甘「あ、みんなは鍛錬続けてて〜。」
「「「「はいっ!!」」」」
道場を出る前に甘露寺はカチッ、と音楽をつけながら休憩していた隊士たちに笑顔を向ける。
『そうですね。
………しっかり、励んでくださいね??』
「「「「は、はいっ…!!」」」」
杏もにっこり、と笑いかける。
隊士たちがビクリ、と身体を揺らし、慌てて立ち上がる姿を見ながら道場を出た。
甘「しのぶちゃん!!お久しぶり!!」
し「お久しぶりです。甘露寺さん、杏さん。」
玄関に立っていたしのぶに甘露寺は満面の笑みで駆け寄る。
しのぶも嬉しそうにふふっ、と笑っている。
『しのぶさん、どうされたんですか??』
甘露寺の後ろから杏はヒョコッと顔を出し、しのぶに尋ねる。
し「今日はお2人が一緒にいると聞いて遊びに来ちゃいました。」
杏の問いにしのぶはえへへ、と肩をすくめる。
甘「ほんとう??嬉しいわ。
丁度私たちの手合わせが終わったところなの。
3人でお茶でもしましょう!!」
甘露寺は嬉しそうにニコニコと笑う。