第22章 一触即発
顎に手を当ててうーん、の唸る杏。
『もし本当に鬼化してしまうようなら人間に戻す薬が必要になりますね。確か今、しのぶさんはなにやらすごい方と共同研究していて、その薬を作っているそうです。』
不「本当かァ!?」
『えぇ。少し前に文が届きまして。』
杏の言葉に不死川はすぐさま食いつく。
杏はしのぶからの文を思い出す。
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【 この間言っていた共同研究ですが、先方から
色好い返事がいただくことができたので始ま
ることになりました。主に禰豆子さんを人間
に戻す薬と鬼舞辻無惨を弱体化させるための
薬を作成する予定です。
杏さんも柱稽古頑張ってくださいね。
蟲柱 胡蝶 しのぶ 】
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『というか、悲鳴嶼さんならきっとしのぶさんに相談されてると思うのですけど、何か聞いてますか??』
不「聞いてねェ。」
『ではとりあえず、しのぶさんに鬼を人間に戻す薬を1つ多めに作っていただくようにお願いしましょうか。』