第21章 感覚強化訓練
祈「では、ご健闘をお祈りしております。」
炭「はい!!」
笑顔で手を振る祈里を背に、炭治郎は再び山の中へと入っていった。
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2日後……──
炭「や、やっと出られた………。」
祈「お疲れさまです、竈門さん。」
満身創痍の炭治郎が山から下りてきた。
祈「時間的にもうすぐ夕餉ですね。
一応道場に行って杏さまに報告をお願いします。」
炭「はい!!わかりました!!」
炭治郎はペコッ、と頭を下げて道場の方へと向かう。
炭(やっっと山から出られた…!!
本当にずっと山だったもんな…。)
山での3日間を思い出す炭治郎。
食事は出てた。
大きめの鈴の音がなって麓に下りてみたら食事が用意されていた。
さらに、水やおにぎりは常に麓にあって休憩も各自の自由だった。
これまでの柱の稽古と比べれば自由度が高く、各々のペースでやりやすかった。
しかし、ずっと山。
食事するのも寝るのもずっと山。
出られない。
何人か抜け出そうとしていた隊士もいたが、麓にいる祈里にあっさりと連れ戻されていた。