第21章 感覚強化訓練
炭「金の鈴と銀の鈴…。少し大きいですね。」
祈里の手にある2つの鈴を見て呟く炭治郎。
祈「はい。竈門さんたちが持っていらっしゃるものより大きい鈴になってます。まずはこちらから。」
そう言って、まずは銀色の鈴を鳴らす。
リーーーンと綺麗な高めの音が響く。
祈「次は金色の鈴です。」
続けて金色の鈴を鳴らす。
リーーーンと先程と同じ様に綺麗な音が響く。
炭「…あれ??金色の方が少し低い…??」
2つの鈴の音を聞いた炭治郎は首を傾げながら呟く。
祈「その通りです。
金色の鈴の方が僅かに低い音になっています。」
祈里は2つの鈴を置きながら話を続ける。
祈「この鈴は竈門さんたち山の中にいる隊士たちがつけている鈴よりも違いが少しわかりやすくなっているんです。」
炭「だから聞き分けられたんですね。」
あぁ!!と納得している様子の炭治郎。
祈「はい。今聞いた音を参考に集中して耳を澄ませてください。1度違いが分かれば、聞き分けやすくなるでしょう。」
炭「わかりました!!
ありがとうございます!!」
しっかり頭を下げる炭治郎に祈里は笑顔を向ける。