第21章 感覚強化訓練
炭「本当に音の違いなんてあるんですか??」
隊「あぁ。本当に僅かだけどな。」
炭治郎の質問に結構答えてくれる隊士。
炭「あと、目隠ししたまま木の枝を跳んでましたけど…。」
隊「慣れりゃできるようになるよ。
俺は3日かかったが…。」
げっそりとしている隊士の顔を見て炭治郎は戦々恐々としている。
そんなこんな質問をしていると山の麓に辿り着いた。
祈「お疲れさまです。」
そこではニコニコと笑顔を浮かべる道着姿の祈里がいた。
隊「目隠しした状態で捕まえました。」
祈「はい。確かに確認いたしました。
では、道場の方へとお移りください。」
祈里は隊士から目隠しと鈴を受け取り、道場の方へと誘導する。
祈「さて、竈門さんはまたここから一刻逃げてください。」
炭「あ、はい!!」
炭治郎は再び山へと入る。
炭(捕まったらまた振り出しなのか…。
多分一刻逃げたら鬼側に変わるんだろうな。
そして目隠しをつけたままで捕まえなければいけない。)
辺りを警戒しながら進む。
炭(そして、鈴の音の違いを聞き分けられるようにならないと捕まえるなんてできないからこの山からは出られない。)