第21章 感覚強化訓練
『では、頑張ってくださいね。』
炭「はい!!行ってきます!!」
そう言ってガサガサと音を立てながら元気に山へと入っていった炭治郎。
『さてと、炭治郎くんは何日でこの山から出られますかね〜。』
そう言いながら山に背を向け、道場へと歩いていった。
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炭(とりあえず銀色の鈴をつけた隊士に詳しく話を聞きたいけど…何処にいるかな??)
炭治郎はキョロキョロと辺りを見渡しながら山道を進む。
鈴は僅かな振動でも音がなるようで、気をつけてはいるが微かにチリンチリン、と音がなる。
山の中からも微かに自分以外の鈴の音が聞こえる。
炭(鈴の音がなる方に行けば隊士には会えるけど鬼かもしれないしなぁ…。)
うーん、と悩む炭治郎。
炭(そういえば、鬼と俺とじゃ鈴の音が違うって言ってたな…。だったら音をよく聞いてみよう。)
1度立ち止まり、耳を澄ませる。
サワサワと木が風にそよぐ音がする。
炭(………ん??音…全部同じじゃあ…。)
炭治郎の顔に冷や汗が流れる。
炭(え、同じ音にしか聞こえない!!
どの音が鬼なのか味方なのかわからない!!)