第4章 柱合裁判
──バシッ
少し本気を出し不死川の手を振り払い逃げ出した杏はスッと不死川に近づき、耳元で囁く。
『そんなことしたら、
不死川さんが実はおはぎが大好物で実はカブトムシのお世話するのが趣味だってこと。
柱だけじゃなく、一般隊士や隠にまで言いふらしますよ??』
ピシッと固まる不死川。
しばらく固まっていたが、明後日の方を向き話し始める。
不「…まァ、なんだァ、」
『えぇ、お互い黙るところはちゃーんと黙ってましょう??』
しどろもどろになっている不死川にニヤッと笑い、下から見上げる杏。
不「…あぁ、そうだなァ。」
『ふふ、分かっていただけたようで何よりです。』
不服そうな不死川と楽しそうに笑う杏。
そんな2人を物陰から見ていた者たちがいた。
宇「それにしたって、あいつらは一体いつくっつくんだ??」
甘「どう見ても2人とも好き同士ですよね!!」
伊「もう時間の問題ではないか??」
宇髄、甘露寺、伊黒の3人。
し「半年前も同じこと言ってましたよ??」
宇「おう、胡蝶か。」
後ろからヒョコっと現れたしのぶに特に驚かない。