第20章 事件
し「杏さん大丈夫ですか??」
『身体に、力が入らなくて…。
薬、盛られちゃって…。』
し「薬を…!?なんでそんな…。」
しのぶは慌てて杏の身体を調べる。
し「とりあえず薬の種類がわからないと…。」
不「胡蝶、コイツが吐いたぞォ。」
し「不死川さん、お手柄です。」
薬の名前を聞いた瞬間、しのぶは羽織の袂から木箱を取り出し、薬を調合する。
し「はい。少しちくっとしますよー。」
あっという間に解毒剤を調合し、杏の腕に打つ。
『しのぶ、さん。彼も…お願いします。』
し「彼…あの方ですか??」
倒れている小鳥遊に視線を向ける。
『はい。彼、私が来る前から閉じ込められてて…。』
し「まぁ、それはそれは…。」
そう言って小鳥遊の方も見て解毒剤を打つ。
し「とりあえず、杏さんは蝶屋敷へ行きましょうか。不死川さん運んでくださいますか??」
不「あァ。」
そう言って不死川はぐったりとしている杏を横抱きにする。
隠たちが小鳥遊を蝶屋敷へ、犯人の隠を連行していった。
不「もう大丈夫だァ。少し休んでろ。」
『…はい。ありがとうございます。』