第19章 柱稽古
祈「心配なのは正直変わりませんが……。」
音「そうですよ、風柱様にお願いしてみましょう。私たちのいない間をお願い致します、と。」
祈「それはいい案ですね!!
隊士たちが来るまでは時間あるでしょうし!!」
音「そうと決まればすぐにでも出発ですね!!
風柱様の稽古に他の隊士が辿り着く前までにすべてを終わらせなければ…!!」
むん、と気合十分の2人。
杏はその勢いに思わずポカーンと呆けてしまう。
『あの……、』
祈「では、杏さま!!
すぐに帰って参ります!!」
音「行ってまいります!!」
『あ、はい、お気をつけて…。』
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元気に屋敷を飛び出していく2人に杏は小さく手を振ることしかできなかった。
し「まぁ、そんなことが…。」
『本当に凄かったんですよ…。』
杏の話を聞き、クスクスと笑うしのぶ。
し「今はどちらの柱の元にいるのですか??」
『えっと、確か昨日蜜璃さんのところについたと連絡がありました。』
昨夜蜜璃からきた文を思い出す。
し「5日目にしてもう3人目の柱とは…凄いですね。」