第19章 柱稽古
そこに着流し姿で、左目に眼帯をつけた煉獄が笑いながら歩いてきた。
宇「煉獄じゃねぇか。
見ての通り、まだまだだよ。」
這いつくばる隊士を竹刀で払いながら話す宇髄。
──柱稽古、第1の試練。
元・柱、宇髄天元。
煉「そうか!!では俺のところに隊士が来るのはもうしばらく後だな!!」
宇「あぁ、でもあそこの3人はもう連れて行っていいぜ。」
ヘトヘトの隊士たちのなか、息は切れているがしっかりとした足取りで走る3人の隊士を指差す。
煉獄は宇髄の指差した方を見て、3人の姿を確認する。
煉「3人…栗花落少女と花柳、佐々木だな!!」
宇「あいつらは常中もできてるし、ここはもういいだろう。」
煉「では、連れて行かせてもらう!!」
第2の試練は同じく元・柱、煉獄杏寿郎。
柱稽古。
巡っていく順番は予め決められており、その稽古の柱からの許可が得られなければ先へは進めない。
まずは大量の人数を捌ききれる宇髄によるしごき、基礎体力向上
同じく大量の人数を捌ききれる煉獄による地獄の素振り
甘露寺蜜璃による地獄の柔軟
時透無一郎による高速移動の稽古
蛇柱による太刀筋矯正
桜柱による感覚強化訓練
風柱による無限打ち込み稽古
岩柱による筋力強化訓練