第18章 刀鍛冶の里-終結
この時透の発言に誰よりも人の身体について詳しいしのぶが思わず口を挟んだ。
し「そんな状態で動けますか??
命にも関わりますよ。」
それに対し、時透も頷く。
時「そうですね。だからそこが篩に掛けられる所だと思う。そこで死ぬか死なないかが恐らく痣が出るものと出ない者の分かれ道です。」
そんな時透の言葉に、あまね様が問いかける。
あ「心拍数を二百以上に…。
体温の方は何故三十九度なのですか?」
時「はい。胡蝶さんの所で治療を受けていた際に僕は熱を出したんですが、体温計なるもので計ってもらった温度、三十九度が痣が出ていたとされる間の体の熱さと同じでした。」
これに対し、時透と同じく痣が出たはずの甘露寺はポカーンとしつつも、素直に感心していた。
甘(そうなんだ…。)
そんな中、不死川が腑に落ちないと言わんばかりの表情で口を開く。
不「チッ、そんな簡単なことでいいのかよォ。」
冨「これを簡単と言ってしまえる簡単な頭で羨ましい。」
ボソッと呟く義勇の言葉に不死川は青筋を浮かべる。
不「何だと??」
冨「何も。」
『まぁまぁ、不死川さん。』