第18章 刀鍛冶の里-終結
甘「申し訳ありません。
穴があったら入りたいです」
どうやら炭治郎と同じ属性だったようだ。
そんな甘露寺に代わるように時透が口を開いた。
時「僕は指摘されるまで痣というものに自覚はありませんでしたが、あの時の戦闘を思い返してみた時に思い当たること、いつもと違うことがいくつかありました。」
甘露寺とは対照的に落ち着いた佇まいをみせる時透。
時「その条件を満たせば恐らくみんな痣が浮き出す。今からその方法を御伝えします。」
汗が止まらない甘露寺にしのぶがこっそりとハンカチを手渡す。
時透はあの時の戦闘を思い返しながら自身の体験を伝え始めた。
時「前回の戦いで僕は毒を喰らい動けなくなりました。呼吸で血の巡りを抑えて毒が回るのを遅らせようとしましたが、僕を助けようとしてくれた少年が殺されかけ、以前の記憶が戻り、強すぎる怒りで感情の収拾がつかなくなりました。
その時の心拍数は二百を越えていたと思います。」
甘「……。」
自分より5つ年下である時透の冷静な自己分析を聞きながら甘露寺はポカーンと見つめていた。
時「さらに体は燃えるように熱く、体温の数字は三十九度以上になっていたはずです。」
し「!?」